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「横浜さんとは拳で会話した」一ノ瀬ワタル登壇 公開御礼舞台挨拶レポート

【イベント概要】
日時:2023年5月3日(水)
会場:立川シネマシティ シネマ・ワン/iスタジオ
登壇者(敬称略):一ノ瀬ワタル、行実良(スターサンズ プロデューサー)


4月21日に公開を迎え約2週間。5/1の公開御礼舞台挨拶に続き、立川シネマシティで公開御礼舞台挨拶を実施、霧門村村長の息子で権力を笠に悪行を繰り返す、大橋透を演じた一ノ瀬ワタルと本作の行実プロデューサーが登壇。GW真っ只中でのイベントにも関わらず、多くの方々にご来場いただいた中、ほんわか笑顔溢れるトークが繰り広げられました。

本作で横浜流星演じる優に敵対心むき出しの大橋透を演じた一ノ瀬は、劇中の透の衣装で降臨。「今日は皆さん立川までわざわざどうも。役者俺しかいないですけど、『ヴィレッジ』がもっと楽しくなるような話を深く話せたらいいなと思っています。今日はよろしくお願いします」と緊張気味に挨拶する一ノ瀬に、「さっき楽屋でですね、なんでお前なんだよーと言われて、怖いって思いながらドキドキして隣に立っております」とちゃちゃを入れる行実プロデューサーに「俺1人じゃ立てない、、、」と焦って抗議する一ノ瀬は、劇中に登場する透と真逆の反応をみせ、観客の心をすでに鷲掴み状態。行実プロデューサーの「ちょっとガラスのハートな2人ですけどお手柔らかに」の言葉で一ノ瀬の緊張をほぐし、会場にいる人たちの笑いを誘っていた。

行実プロデューサーから『ヴィレッジ』のオファーがあった当時の思い出や心境、この透という役を受け取って思ったことを聞かれた一ノ瀬は、「スターサンズは、本当に俺の人生を変えてくれたっていうか、一番最初に『宮本から君へ』という作品で真淵拓馬っていう役をやらせてもらったんすけど、本当に俺の役者人生はそこから変わって。河村さんにもずっと『お前、売れるから大丈夫』みたいな励ましを言ってもらってて、河村さんからまたこの『ヴィレッジ』で透っていう役を頂いて、すごく面白そうな作品だなと。仮台本のときもまた全然違ったんですよ、話が。映画はゴミ処理施設誘致された後の話なんすけど、仮台本ではゴミ処理施設が誘致されるかどうかのときの話だったんですよね。このときもすごい面白い台本で、ちょっとこれは楽しみだなって思ってたのを覚えてます。さらにパワーアップした新台本がでてきて、撮影が楽しみだったですね」と故・河村プロデューサーへの感謝と『ヴィレッジ』出演への期待を振り返り、それを受けて行実プロデューサーは「そのときからもう役名が確か透だったんですよ。それもうあの河村がセットしてたんですけど、ワタルだから透でいこうみたいな、ちょっと似てるかなぐらいで韻ふんでたんですよね」と一ノ瀬をコンバートした当時の状況を明かてくれた。そして、「だからどうしても一ノ瀬さんとやりたいっていうことはずっと言ってましたよ」と一ノ瀬へ期待していた河村プロデューサーの想いを伝えると、「いや本当、本当もう俺は、嬉しかったっすね。もうなんか河村さんって本当俺の中で恩人の1人であるから、本当に悲しかったんすけど、河村さんの最後の作品のひとつに出たのはすごく俺の中でも、本当にご縁を感じたというかよかったっていうのがあります」と出演できた喜びと河村プロデューサーへの想いを語ってくれた。 スターサンズ作品で初出演となった『宮本から君へ』で結構な肉体改造した当時、何キロぐらい増量したのかという問いに、「撮影まで2ヶ月で、あと30キロ増やしてくれって言われて。いやあ本当に大変やったっすね。2ヶ月で33キロ増やしましたね」とあっけらかんに言う一ノ瀬に、びっくりしているお客様の声でざわざわしていたが、「一番の努力家ですよね」と役者として一生懸命に取り組む一ノ瀬を称賛する行実プロデューサー。そんな努力を続けた際の食事メニューを聞かれた一ノ瀬は、「日に日に自分が不健康になっていくのがわかるんですよ。だからそうっすね、ちょっと腹もすごい緩んでるんすよ。電車とか乗るのも本当しんどかったって感じだったすね。もう何かその食事は1日卵30個とケーキをワンホール食うっていうのが俺の中でノルマだったんすよ」と異常な食事事情を暴露し会場を沸かしていた。「卵とケーキ以外に食事もされてってことですか?」という行実プロデューサーの突っ込みに、「そうっすね。でも全然駄目っていうときはもうそれだけですけど。ケーキと卵をミキサーにかけてっすな」とさらにびっくりする発言が飛び出し、会場からは笑い声が。その卵とケーキをミキサーにかけるというビックリな話に「ケーキの中に、卵も入ってるじゃないですか。それは含んでいる?」とさらに突っ込んで聞かれると、「それは含まないんすよ。換算できたらよかったすけど」と一ノ瀬は苦笑するばかり。卵嫌いにならなかったのかと聞かれた一ノ瀬は「いや、卵大好きです。今でも‼」と満面の笑みで答えていた。

『宮本から君へ』の時よりもさらにサイズアップしている一ノ瀬が初主演を飾る「サンクチュアリ -聖域-」が5月4日より配信されるが、行実プロデューサーから「みなさん楽しみですよね!もう早く一気見したい感じですよね」とお客様へ聞くと会場から拍手が。「『サンクチュアリ』もオーディションやったんすけど、『宮本から君へ』を観たプロデューサーとか監督が、これすごいなってなって呼んでもらったのがきっかけだったんす。だからやっぱ本当スターサンズに人生変えてもらったというか、きっかけは本当に、いや、ありがとうございます」と恐縮する一ノ瀬に対して、行実プロデューサーは「ハリウッドとかだと、じっくり時間かけて肉体改造されるっていう役者さんも多いじゃないですか。なかなか日本でそういう方ってね、やれる方っていないと思うので、本当に貴重な存在だと思いますし、、、クリスチャン・ベールですよね」と言われると、「マジすか。いやそんな」と照れまくる本人に、「藤井監督は日本のマ・ドンソクだと言ってましたよ」と藤井監督の評価に「嬉しい!ありがとうございます。ちゃっす」と喜びで満面の笑顔に。
「サンクチュアリ -聖域-」から『ヴィレッジ』の撮影と移り、本作の撮影後にもまた「サンクチュアリ」の撮影という過酷なスケジュールをこなしてきた一ノ瀬は『ヴィレッジ』の撮影中他のキャストとは食事別メニューだったよう。「そうすね。俺は言われた食事があったすからそれを食べなくちゃいけなくて。だからみんなとはちょっと違うものを食べてたっすね」と無難に答える一ノ瀬に対して、「10合炊きを持ち込んで」とまたもや行実プロデューサーからの突っ込みが飛び、「そうっすな(笑)。京都での撮影で、食事作らないといけないから10合炊きの炊飯器を持って新幹線乗ってたって感じですな。炊飯器の中にちょっと細々したものを入れてた感じやったすね、ひどい時は(苦笑)」の話に会場は大爆笑。太る為の食事なのかとの質問に、「いや、それが『サンクチュアリ』て、物語の中で体が変わってくるんすよ。お相撲さんですけど後半なってくるにつれて、ちょっとまた体変わってくるんすよ。だから本当にずっと大きくなったりちっちゃくなったりなんかあるんすけど、それはぜひ作品見ていただいて皆さんがおおって思ってくれると嬉しいなっていう感じっす」と過酷な肉体改造しながら、その合間に横浜とのバトルもやったりという撮影裏話も飛び出した。

5/1、5/2とGO WEST『ヴィレッジ』ツアーと題した東京を皮切りに福岡、大阪、そして撮影地の京都に御礼舞台挨拶に行っていた横浜と行実プロデューサー。その際の話に「一ノ瀬さんのアクションシーンは本当にうまい」と横浜が絶賛していたと話を行実プロデューサーから聞いた一ノ瀬は、「いや、ありがとうございます。やっぱ、なんかお互いわかるというか、本当にやばい間合いというか、ここで拳入れたらやばいとか、拳作らなければこれは大丈夫みたいな、そういう細かいところでお互いできたっていうのはすごいやりやすかったですね。それこそ今回の『ヴィレッジ』を撮影して、何ヶ月とかに『インフォーマ』でまた流星君と闘ったんですけど、やっぱやりやすかったし、すごかったっすね。『ヴィレッジ』の時は優としてのアクションですけど、その次は愛之介っていうポンコツ1号のアクションやったんすよ。あれもやっぱすごい、振り幅あるなと思って、すげえと思いました」と横浜を絶賛。「そういう意味では透と優の言語的なコミュニケーションっていうのは、あまり現場ではなかったじゃないですか」と撮影をみてきた行実プロデューサーの問いに、「なかったっす。『ヴィレッジ』の撮影中に優とコミュニケーション取ったのは、あのシーンだけですよね。本当現場では徹底してました。飯も食わなかったし・・・」と当時の状況を振り返り、「本当、あのときそうすね、確かにあのときは、コミュニケーション、喋ってはないですけど、本当拳で会話したじゃないですけど、そんな感じの感覚はあったっすね」とあの迫力あるシーンの裏にあるキャストたちの徹底した役作りを明かしてくれた。

また共演シーンの多かった黒木とのことを聞かれると、「そうっすね。黒木さんとは今回2回目の共演やったすから、昔「獣になれない私たち」っていうドラマで、黒木さんが役で飼ってるウサギを俺が預かるっていうシーンがあって。それを今でも俺が飼ってるすから、『今たっちん元気?』って聞かれて、『たっちんは奥さんもらって、もう子供できて今家に8匹いるんですよ!』って、でその写真をみんなで見て、きゃいきゃいしてたっていう感じがあったっすな。だから黒木さんが絵を描いているシーンとかあったんすけど、あの時たっちんの絵を描いてくれて、その絵はもらいました」とシリアスな撮影が続く中、撮影の合間は和気あいあいだった模様。劇中では一番拒否されるっていう感じでしたけどと問われると、「劇中ではそうっすね。いやでもやっぱ黒木さんは優しいんです。劇中でも拒絶されてるけど、そんなあなた嫌いっていうのとは違って、透がちょっと悪いことするからあんた止めなさいみたいな、感じだったすな」という一ノ瀬の言葉を受け、行実プロデューサーは「そんな感じですよね。やっぱり透っていうキャラクターは勧善懲悪じゃないやっていうふうに捉えていただいてる方も多いと思う。監督もそこら辺は何でしょう。完全なもうどうしようもないやつっていう描き方をすることもできたんですけど、それをしなかったっていうのは、やっぱりみんなが被害者であり、みんなが何かその空気感の中でお互い犠牲になってるっていう世界観を描きたかったということあって。あそこは一ノ瀬さんの本質的なところの、透って透明ですから、ピュアですよね。というところもあって、このキャラクターにぴったりだったんじゃないかなっていう思ってます。ありがとうございました」とのお礼の言葉に、「いやいやこちらこそありがとうございます」と恐縮しきりの一ノ瀬であった。
あっという間にトークの終了時間が来てしまい、最後はご来場のお客様のフォトタイムとお客様と一緒に撮影。一ノ瀬の人柄がお客様を笑顔にし、終始和やかなムードでイベントは幕を閉じました。

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